Success Interview 8

「やりたいことを忘れない」小5でScratchを始めてから未踏ジュニアに認定されるまで

三橋 優希

中学3年生。小学1年生からパソコンに触れ、5年生でビジュアルプログラミング言語Scratchと出会う。2018年春にProgateとRailsチュートリアルでRuby on Railsを勉強しながらWebサービスの開発を開始。 2018年度未踏ジュニアスーパークリエイター認定、2018年度SecHack365採択者。

Interview Summary

「プログラミングは遊びの一環」

中学3年生の三橋優希さんは、子どもの自発的なプログラミング学習を支援する国際的な非営利コミュニティCoderDojo(コーダー道場)が主催する国際プログラミングコンテストで優勝、2018年度未踏ジュニアスーパークリエイターに認定されるなど、数々の受賞歴を誇る卓越した実力の持ち主。ですが、小さい頃からパソコンには触れていたものの、本格的にプログラミングの勉強を始めたのはこの半年だそうです。「プログラミングは遊びの一環」と語る三橋さんのプログラミング勉強法とは?

小さい頃から両親が家でパソコンを使っているのを見ていました

プログラミングに触れたきっかけを教えてください。

もともと絵を描くのが好きで、小学1年生の時からAdobe IllustoratorやPhotoshopをいじって遊んでいました。家で親がパソコンを使っている姿を小さい頃から見ていたので、パソコンに興味を持つのは自然な流れだったと思います。

父から「Scratchっていうのがあるらしいよ」と聞き、弟と一緒に始めたのが5年生の時。それからはScratchに夢中になりました。

Scratchのどんな所が楽しかったですか?

ScratchにはSNS機能があるので、いろんな人と繋がるのが楽しかったです。しばらくはゲームを作ることまではせず、ただ絵を描いていました。

Scratch上で自分の作品を公開するとフィードバックをもらえるのが嬉しくて。特に、 海外の方から「いいね!」されたりコメントをもらえたりするのがとても新鮮でした。 英語は苦手だったんですが、Google翻訳を使って交流しました。

CoderDojo*との出会いについて教えてください。

2016年、中学1年の秋です。CoderDojoのことはScratchのコミュニティ内で知りました。Scratch Dayという年に一度のScratchイベントが世界中であるんですが、その1つに参加しようと情報収集している時に、CoderDojoのイベントを偶然見つけて。そこでCoderDojoのメンターと話したことがすごく楽しかったので、それを機にいろいろなDojoを巡るようになりました。

しばらくずっとScratchをやっていたんですが、2017年2月にNHKの「Why!?プログラミング」という番組の「Why!?大喜利」というコンテストに応募したら、受賞してしまって。そこで初めて自分が作ったゲームに価値があるのかなと思って、一気にものづくりにハマりました。

* CoderDojo (コーダー道場):子どもの自発的なプログラミング学習を支援する国際的な非営利コミュニティ。

Scratchからテキストプログラミングへの移行はどのようにしたんですか?

昨年スマホをもらったので、何かスマホアプリを作りたいと思ったのがテキストプログラミング言語を勉強し始めたきっかけです。2017年11月のCoderDojoのコンテスト「DojoCon Japan」に応募したScratch作品で受賞し、アイルランド本部のコンテストに出る機会をいただきました。そこで初めてUnityとC#で作ったスマホゲームを応募したら、そこでも優勝したので本当に嬉しかったです。別のテーマで未踏ジュニアに採択されたのも同じ頃です。

* 未踏ジュニア :IT系スーパークリエイタの登竜門として広く認知されている一般社団法人未踏による未踏プロジェクトのジュニア版。Progateも協賛企業として参加者のプログラミング学習を支援。

激動の年ですね。Progateとの出会いは未踏ジュニアですか?

そうです。未踏ジュニアで採択された、家事の情報をオープンに共有するWebサービスを、現在Ruby on Railsで開発しています。ほぼ初心者の状態だったので、Progateでイチから勉強しました。

作りたい機能だけを勉強

Progateはどのように利用しましたか?

Progateで勉強したのは、Railsのほかに、GitやSassですね。Githubを使ってWebサイトを作っていたのですが、あまりよくわかっていなかったのでProgateで基礎を学びました。あとRailsではSassを使うので。

Progateと一緒に Railsチュートリアル も勉強しましたが、勉強期間は併せて1ヶ月くらいです。未踏ジュニアの日程上、サービス開発期間は半年しかなく、時間が無いんです。

なので、例えば 投稿機能を作りたい時はそこだけ勉強するようにしました。順番とかもめちゃくちゃで、作りたい機能から逆引きで勉強する感じです。 そんな時は Progateのスライド検索機能が役立ちましたね。 また、大事だと思ったProgateのスライドはスクリーンショットをとってGoogle Photoに保存し、いつでもどこでも見返せるようにしていました。

Scratchからテキストプログラミング言語への移行で苦労したことは?

Scratchでプログラミングをやっていたので、それをテキストにすることについての抵抗は特にありませんでした。 ですからC, C#, JavaやRubyにはすんなり入れたと思います。

ただ、Railsの「モデル、ビュー、コントローラー(いわゆるMVCモデル)」の概念を理解するのにはしばらく時間がかかりました。

プログラミングの勉強のコツはありますか?

プログラミングは何か作りたいものを実現するための手段だと思っているので、 作りたいものができてからその方法を勉強する方が効率的 なのかなと思います。私の場合、チュートリアルを順番に追っていくのは苦手で、 作りながら勉強する感じ です。

作っていてわからなければまたProgateやRailsチュートリアルに戻ればいい。 そうすることで、短期間である程度Webシステムの考え方を理解することができました。

プログラミングの勉強が辛いことは?

もともと プログラミングは勉強というよりは遊びの一環 だと思っているので、辛いということはないですね。楽しくないこともありましたが、飽きたら絵を描いたりしていました。プログラミングでこれを作りたい、という具体的な目的があるのが、勉強とはちょっと違うのかなと思います。

ものづくりで心がけていることはありますか?

「やりたいことを忘れない」ということが大切だと思っています。例えばScratch上で作品を公開すると、世界中からいろんなフィードバックがあります。時には辛辣なコメントもありますが、気にしすぎないようにしています。また、現在開発しているWebサービスについても、あまり人の意見を聞きすぎると、結果として面白くないものになってしまうこともあります。参考になる意見だけ参考にして、自分が本当に作りたいものを見失わないということが大事だと気づきました。

プログラミングをやってて良かったことはありますか?

CoderDojoやScratchで、大人も含めいろいろな方と関われたので、人との付き合い方やイベント運営などを学べたのは良かったと思います。13歳の時に、小中高生がオフラインで集まれる プログラミングサークル を作りました。最初は参加者2人から始めたのですが、口コミやconnpassでの告知により、だんだんと参加者も増えてきました。これはCoderDojoとは違い、大人はほぼ関わらずに自分たちでやっています。

三橋 優希さんのお父さんから、娘さんとProgateについて伺いました。

我が家の教育方針として、まず家事で生活力を身につけること、そしてやはり中学生までは勉強を大事にしています。ですから子どもたちには、「まずは掃除や洗濯など自分の役割を果たしなさい、それから勉強が終わったら好きなことをやっていい」といつも言っています。我が家の子どもはみな学校には行かずホームスクーリングで学んでいるので、家事や学業とやりたいこととの両立がしやすいというのはありますが、Progateは特に自分のペースで学ぶ娘に合っていたのではないかと思います。

また、実は私もシステムエンジニアなのですが、JavaがメインなのでWeb系の言語は経験がなく、現在私もProgateでRailsなどを勉強しています。Progateは非常にわかりやすく、現役エンジニアが分野の違う新しい言語を学ぶのにも良いと思います。

私が娘にプログラミングについて教えたことはありません。ProgateやRailsチュートリアルで勉強しながらどんどん開発を進める娘に、あっという間に追い越されてしまい驚いています(笑)。

優希さん、お父さんありがとうございました!

プログラミングの勉強に熱心に取り組んでいるお友達にもぜひ共有してください。

Progateではじめれば、
なりたい自分に近づける。

さっそく始めよう。1分後、プログラミングの世界でお会いしましょう。

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